TIME,FLIES,EVERYTHING GOES

日々のこと、DJのこと、音楽のこと。

その日あなたは画面の中で-VRアイドル「えのぐ」の無料握手会に参加した話

都内に出て面接を受けることが多いのだけれど、今日の面接は秋葉原に程近いところであった。面接とは言え私服での面接になるため、普段遊びに行く格好とほとんど変わらず、靴だけ履き替えるような格好である。移動中はTwitterを眺めることがほとんどで、いつも通りスマホを見ながら電車に乗っていたとき、ある記事がTLに流れてきた。

記事を読んでいくと、「えのぐ」はなんでもVRアイドルということで、ここ1,2年くらい活動をしている人々であるという。そしてその人たちは今秋葉原で握手会をしているらしい。そういえば、友達から「えのぐ」っていうVtuberがいるとかヤバいとかいう話をされていたのを思い出した。なるほどこの人たちか。

VRで・・・・握手会・・・・?」

そこそこ長い間アイドルオタクをしていて、握手会にも何回か参加したことがある。アイドルとの交流というものは楽しいものだ。しかしVR活動をしている人たちは画面の中の存在、というイメージが拭えない。いわば2.5次元の存在である人々と、3次元の我々が交流するのは、どういうことなのか・・・?気になって、秋葉原ラジオ会館前に足を運んだわけである。

イベント1時間前くらいだというのに、既にラジオ会館前には多くの人が集まっていた。たぶんえのぐみ――彼女たちのファンの通称だ――の人たちなのだろう。そしてその光景はぼくが今まで見たアイドルのイベントと変わらない。なんだかそこに立っているだけなのにテンションが上がってくるような気がしていると、設置されているモニターにかけられた幕が取り外された。

えっ待って動いてるめちゃかわいくないあっめっちゃ話しかけてるうわかわいいえっなんでうわかわいいえっ

古今東西、普通にかわいい女の子を見るとオタクは気持ち悪さを増す。これは決定事項だ。そしてぼくも例外なく気持ち悪いオタクとなった。握手会場前に設置されたモニターの横にはカメラとマイクが設置されていて、画面内で動くえのぐのメンバーと会話ができる仕組みになっているらしい。最初に現れたのが日向奈央さんという方だそうです。その姿を見た瞬間に、どんなことを話そうかなーなどと考えていたぼくのプランは、ものの見事に吹き飛んでしまった。かわいいは最強の武器である。

かつてどこかのオタクが「オタク、冠婚葬祭をしがち」なんてことを言っていたが、そこに「オタク、軽率に初恋を繰り返しがち」という文言も追記したい。めっちゃかわいい子が名前読んでくれるの、テンションあがりません?ぼくはそれをAKB48オールナイトニッポンで経験しています。日向奈央さん、めちゃくちゃこっち見てる。いやカメラ越しだからどうなってるか全然わかんねえんだけど。

 

さて、握手会である。ぼくは特に何も考えずに一番直近の時間帯で握手券を入手していたわけだが、その時間帯は白藤環さんというメンバーだということをその後で知った。えのぐみ諸氏のレポートを見る限り、めちゃくちゃ喋る人らしい。Twitterを見てみると、どうやらオリジナル曲を持っているらしく聴いてみる。ハイスピードのいわゆる電波ソングというやつか、めちゃくちゃ中毒性が高い。

www.nicovideo.jp

そうこうしているうちに時間があっという間に来た。タペストリーで仕切られた、会場と呼ぶにはずいぶん殺風景な空間に案内され、パイプイスに座ったところ説明があった。どうやらヘッドセットをつけ、握手というのはコントローラーを持って行うらしい。なるほどこういうことなのかと思い、ヘッドホンを装着したrうわ待ってもういるじゃんめっちゃ動いてるじゃんえっ何これかわいい

かわいさは鈍器である。故に白藤環さんは思いっきり殺傷能力の高い鈍器である。そしてぼくは殴られて死んだ。実際話していた内容はかろうじて覚えていて、どこで知ったの?という話でアニソンDJをしていることなどを話した。めっちゃすごいじゃんって言ってもらった。恋。あとVR握手会、何がすごいと思ったかって、ヘッドセットが割とでかいから自重で下がり気味になるので必然的に自分の視線も下がり気味なんだけど、そうすると環ちゃんが下から見上げてる風になるんですよね。かわいいかよ。またここで死ぬ。二回は死んだ。あと「DJでえのぐの曲かけてくださいy」「絶対かけます」みたいなやりとりをした。手持ちが全然なくてすぐ音源手に入れられなかったけどぜってー買う。

普段音速の握手会剥がしやなんやに慣れている身なので、めちゃくちゃ時間が長く感じた。おかげで最初ぶっ飛んだ頭の中身を慣れさせることができて、ものすごい満足感がある。時間が来ると剥がし、みたいなのではなく、自然と視野がフェードアウトする感じで「あの剥がしスタッフ、マジうぜえな」みたいな、現実でよく見る不満因子が全然ないストレスフリーな感じ。もう一回言いますけどこれ無料ですからね。大丈夫か運営。ちゃんと元は取れているか。物販とかで全然還元できなかったので申し訳ない限りなんだけど、落ち着いたら速攻で買います。

 

というわけでぼく初めてのVR握手会は驚異的な満足度をもって終了したわけで、あんまり満足度が高すぎたもんだから秋葉原献血ルームでこれを書いています。今回白藤環ちゃん、日向奈央ちゃん(ひなおちゃんってあだ名らしいですね覚えました)と話してめちゃくちゃ楽しかったし、そのあと聞いた音源がまさにアイドルソングって感じでよさがあったので、まあ、その、完全に落ちました。ありがとうございました。