TIME,FLIES,EVERYTHING GOES

日々のこと、DJのこと、音楽のこと。

あるアイドルと、ぼくが患った病

2017年7月16日、新宿タワーレコードぜんぶ君のせいだ。のインストアライブを見に行った。


ぜんぶ君のせいだ。のライブを見に行こうと思ったきっかけは、友達がリツイートしていた、メンバーである一十三四(ひとみ よつ)のツイートだった。あ、この子可愛いなあ。それくらいの感想。ぼくにとって幸運だったのは、その友達が「布教」に勤しむタイプの人間だったことで、定期的に一十三四はぼくのタイムラインに現れた。


ぼくはアイドルオタクである。春名あかりという推しがいて、それ以外に推しはいないし、個人を推すということはないだろう。春名を推すようになって、かれこれ4年は経つだろうか。歴だけで言えば随分長くオタクをやっている。


しかし、最近めっきり現場に足を運ぶ数も減り、たまにライブに行けば「珍しい!」と言われる程度のレベルであった。ライブは遠いもののような気さえしていた。推しているアイドルが所属するアイドルグループのライブに、時々顔を出す程度になってしまったぼくは、もはやアイドルオタクであると言うことすら躊躇われるレベルと言っていい。頭の中でなんとなく「春名が辞めたらライブに行くこともなくなるなあ」なんてことすら考えて始めていたぼくが、一十三四のツイートに興味を示したのは、はっきり言って全くの偶然であった。


一十三四に興味を持ったぼくは、彼女が「ぜんぶ君のせいだ。」というアイドルグループの一員であることを知った。「病みかわいい」をコンセプトにしているという。ぼくは彼女たちの名前に聞き覚えがあった。「メンバー2名、ファンと繋がり脱退か」ーーーゴシップめいた記事だったのを思い出す。あの時の醜悪な書き込みや、悲惨な言葉を吐き出したツイートを見ていたのだ、ぼくは。そう言えばあの時は曲も聴いていなかった。確かあの時ぼくが思ったのは「変な名前。」ということくらいだったか。今では、その認識を申し訳なく思う。


彼女たちのHPには、新曲のMVが掲載されていた。「わがまま新生Hominina」ーー前述の脱退劇があってから2枚目のシングル。初めて聴いたぼくは、有り体な言葉で言うと、衝撃を受けた。特大の衝撃。


誤解を恐れずに言うと、ぼくは未だに、この曲の歌詞がよくわからない。言葉の羅列、あるいは暴力的に投げつけられる単語。しかし、その言葉の投げつけられ方全てに、いくつもの感情が乗せられていると感じた。「いざ!行きたいんだ。今すぐ君のもと。行く途中で 泣いちゃうよ それでもなお 『笑ってくれ』」この歌詞から、込められた感情を言葉で説明することはできない。だが、そこには愛情や友情や何か特別な感情を目一杯詰め込んだサウンドがある。それだけで十分だった。ぼくは、見事に撃ち抜かれていた。


その数日後、慌ててCDショップで「わがまま新生Hominina」「Sophomore Sick Sacrifice」2枚のシングルを購入した。そこに入っていた6曲と、YouTubeにアップロードされている数曲を、ほぼ毎日聴き漁る日々が続いた。そしてそのほぼ全てが、心に突き刺さった。この曲たちを、ライブで聴きたい。そう思うまでに時間はかからなかった。


インストアライブの日は案外早くやってきた。タワーレコードの階段で待つこと20分、イベントスペースに通され、幸運なことに最前列に陣取ってライブを見ることができた。


彼女たちのライブは、心音のSEと、彼女たちの「ぜんぶ君のせいだ」という言葉から始まる。そこから始まったのが、衝撃と呼ぶに相応しい30分だった。「僕喰賜君ノ全ヲ」から始まったライブで、ぼくはすっかり、彼女たちにやられてしまった。


赤色、如月愛海(きさらぎめぐみ)はどこか悲しげにも見える中、美しく踊っていた。白色、ましろは最も危うさを孕んだ声で叫ぶ。ピンク、咎憐无(とがれん)は、どことなくパンキッシュさを感じさせる笑顔で飛び跳ねる。そして一十三四は、何度も何度も拳を突き上げ、「来いよ!」と叫んだ。


ぼくはそんな声を聞きながら、いつかどこかの映像で見た、GOING STEADYのライブ映像を思い出していた。峯田和伸が、歌いながら手を組み、空に突き上げる映像。あの時ぼくは、その姿に、計り知れないエネルギーを感じ、そこに強く惹かれた。なんだかわからない、喉の奥につかえてしまったような爆発を、音楽の上で跳ね回らせる、そんな姿。目の前の彼女たちが、そんな爆発寸前だった感情を振り回している姿に重なって、ぼくは少し、泣きそうになっていた。とても、とても良いライブを見た。


ライブが終わり、ぼくはCD購入特典の握手会に並んでいた。彼女たちは、さっきまでのライブが嘘のように、天真爛漫に笑っていた。紛れもなくアイドルの姿だ。全員と話しながら、ぼくがすっかり、彼女たちの次のライブに行きたいな、この日喉の不調でいなかった未来千代めね(みくちよめね)がいたら、きっともっとすごいな、なんてことを考えたりしていたら、最後に握手した咎憐无が、「ライブまだやるからね、もっとすごいから、また見に来てね」と言った。きっとすごい景色を見せてくれる、と思える笑顔だった。


これが、ぼくが患いーー彼女たちはファンをそう呼ぶーーを自覚するまでの一部始終だ。いわゆる「推し」とは少し違う、「患い」という感情。ぼくの「推し」という心と過ごして来た日々に、新たに現れた「患い」を、きっと彼女たちはまた爆発させてくれる。今は、次を楽しみにしながら、「推して」「患って」いくのだと思っている。

明日から社会に復帰する話

色々あったんだけど、いよいよ明日から復職することになりました。

関係各位の皆さんには多大なご心配をおかけして、申し訳ありませんでした。

ありがとうございます。

 

復職できることになってほんとうによかったなと思うのは、

何よりまず大手を振って歩けるな、ということだ。

これまでも発言してきたとおりこの休職期間中本当に遊んでいたし、

色んなところに行ったのだけれど、

どうしても心の隅のほうに「ぼくは休んでいる」という実感は残ってしまっていた。

それは「休んで、やりたいことをやろう」と腹を括ってからでもそうだ。

例えば遊びに行ったときに「お前、仕事は?」なんて聞かれたりしたときや、

なんとなく外に出かけて社会が動いているのを実感したとき。

自分が何も生産していないことに対して焦りのようなものを感じたし、

26歳にもなって家族の庇護の下で生きている自分がすごく惨めに感じた。

その惨めさから開放されたくてネタにして話したりはしていたけれど、

やはり根本的にそこから開放されるのはうれしいというか、ありがたい。

 

会社でも散々話したし普段から割と言っていたことではあるのだけれど、

心身の不調というのは実になってみないとわからないものだな、と痛感する。

自分がうつ病になるだなんて微塵も思っていなかった。

正直、ここまで追い詰められていたとも思っていなかったし、今でも不思議ではある。

周りの人はきっとぼくに気を使っていてくれただろうし、

ぼくの成長のために!と厳しい言葉をかけてくれた人もいただろう。

今になって思えば多くの人が、直接的・間接的問わずにぼくのことを思い、

行動したりアドバイスをしてくれたりしていたことは間違いない。

 

それでもぼくはうつ病になったということを改めて考えると、

(自分で言うのもなんだが)不幸な事故だった、と思っている。

もちろん迷惑をかけてしまった人がたくさんいるし、

そこに対して「事故だし許してくれ」なんていうつもりはさらさらないのだけれど、

ぼくがうつ病になったことに対して、ぼくとか会社とか上司がが悪いとか、

そういうレベルで語るべきことでもないのかなと思う。

風邪を引いたからと言って貴様が悪い責任を取れなどと言う人はいないだろう。

体調管理をしてたって風邪は引くし、わかってたってうつ病になることもある。

そういうもんなんだなと思えるようになったことで、回復していることを実感する。

 

ひとまず、ぼくは明日から再び社会に戻る。

とはいえ配属された部署は今までとはまったく異なる部門だし、

今まで一般的なタイムテーブルとは少し違った形で仕事をしていたので、

いわゆるサラリーマン的な仕事をするのは今回が初めてだ。

そこに対する不安はあるのだけれど、まあまずはやってみないことにはね。

色んなことを吸収して、及第点を取れる人間になれたらいいなあと思う。

 

とりあえず、みんな、ありがとうございました。

8月23日 YoungwaveでやったDJの話

所属しているイベントでDJをしたので、その選曲の話。

ちなみに、セトリはこんな感じでした。

 

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1.Falling Roses/シンガンクリムゾンズ

2.Crimson quartet-深紅き四重奏-/シンガンクリムゾンズ

お客さんとクルーにSHOW BY ROCK!!好きがいたので。

ラウドロックっぽさがあってSB69の中ではすごい好き。

 

3.TRASH CANDY/GRANRODEO

谷山紀章つなぎ。個人的にロデオの曲で一番好きかもしらん。

 

4.人として軸がぶれている/大槻ケンヂと絶望少女達

文豪ストレイドッグス絶望先生ってぽくね?つなぎ。

あとオーケンは好きなので。

 

5.絶望ビリー/マキシマムザホルモン

わかりやすい絶望つなぎ。ラウドやりたいしホルモンはかけるよ、的な。

 

6.私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い/鈴木このみ’n’キバオブアキバ

絶望⇒モテない という発想から。

この辺からがんがんする曲かける方針を固める(割といつも)。

 

7.絶望性:ヒーロー治療薬(TV size)/スズム feat.そらる

絶望に戻る。わたモテと入れ替えてたほうがきれいだったかもしらん・・・

 

8.L.L.L/MYTH & ROID

前の曲がピコピコしてるし、次もピコピコさせるかという。

MYTH & ROIDはかっこいいよなあ・・・

 

9.Hey!スミス/墨須 with M.O.N

BPMを変えたくて。ゆっくりガンガンいける曲をあんまり持ってなくて、

この曲は割とよく使っている。

 

10.Before my body is dry/澤野弘之

キルラキル挿入歌、ゆっくりで激しい曲二つ目。

澤野はさすがだわ。

ここまでラウドロック風味ゾーンだったしそろそろ四つ打ちでも、と。

 

11.B.B./THE 野党

宇宙兄弟。Bからスタートしてるし、好きな曲だから・・・という。

ここから四つ打ち感出していこうと思い立つ。

 

12.なぁ?なぁ?なぁ?/The Mirraz

四つ打ちロックバンド。ガンガンしながら四つ打ちを。

 

13.Renegade/STEREO DIVE FOUNDATION

まあ、アンセムですよね。

かっこいいアニソンを入れるとなるとこいつかなあと。

四つ打ちで日頃からよく使う曲、でここに。

 

14.RAINBOW/LEGO BIG MORL

いつもの。

 

15.LAY YOUR HANDS ON ME/BOOM BOOM SATELLITES

「RAI」と「LAY」の頭韻つなぎ・・・っていうと無理があるかなあ。

いやまあブンサテはさあ・・・かけたいじゃん・・・っていうかけ方。

 

16.Fly Away(El Poco Maro Dubstep Remix)/Teddyloid

四つ打ちをはっきり入れたくてよく使う曲。

ダブステしたーい!ってやって四つ打ちの民から総スカン食らいそうな使い方。

 

17.ウラオモテ・フォーチュン(DJ WILDPARTY remix)/DJ WILDPARTY

四つ打ち+女性ボーカルで。

やりやすいのもあるけど、このリミックスかっこよくて。

 

18.EZ DO DANCE-K.O.P REMIX-/仁科カヅキ&大和アレクサンダー

「Remix」って入ってる曲つなぎ。

キンプリ好きがいたのもあったし、わかりやすく盛り上がれるから好き。

 

19.炉心融解-NitamagoMix-/nagimiso

Remixつなぎその3。久しぶりにかけた…

個人的見解だけどわかりやすい四つ打ちで、かっこいい。

 

20.えれくとりっく・えんじぇぅ/ギガP×おればなな

ボカロいこうと思って。

この曲はすごいかっこいいと思ってるんだけどなかなか同意してもらえない。

かわいい曲でもあるんだけどね。

 

21.リモコン/じーざすP

リンレンつなぎ。LRLRLRLRLRLRLRLRLR…

かっこいい曲っつってこれを放り込みたくてのう。

 

22.裏表ラバーズ/wowaka

リモコンからの最初の「ぴっ、ぴっ、ぴーーーーーー」をやりたくて。

アンセムだし、すごいやりたかったのこれ。

 

23.怪盗ピーター&ジェニイ/Nem

ボカロと、次の曲への布石。

よく考えたらリモコンからこれでリンレンつなぎにできた・・・ぬかった・・・

 

24.アイのシナリオ/CHiCO with Honey Works

まじっく快斗で怪盗つなぎがしたかっただけ。

ハニワ好き。

 

25.君の待つ世界/LAGOON

怪盗。

怪盗で心動かされないオタクっているの?と思っている。

 

26.世界が形失くしても/内田真礼

世界でつないだ。PENKIの中でもぶっちぎり名曲だとおもう。

 

27.前前前世(Movie ver.)/RADWIMPS

君の名は。」の流れに乗れるのは今しかない、と最後に。

早く見てえし、たぶん2回くらい劇場で見て円盤買う。

もちろんロキノン厨としてこの曲が好きにならないわけがない。

 

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というわけで全曲でした。

いつも好きな曲ばっかりかけてるけど今回もそれに違わずやったよ。

 

反省点1:四つ打ち前後の切り替えがヘタクソ

ロックな曲同士でやるのは自分で言うのもあれだけど上手くいったと思う。

相変わらず四つ打ちがヘタクソ。

 

反省点2:結局いつも使う曲を入れてる

RAINBOWは毎回かけてるしポリシーだからまあ、としても、

結局よくかける曲に逃げちゃうのは反省しないといけない。

好きだからかけてるのはもちろんなんだけどワンパターンはよくない。

 

他にも反省点はいっぱいなんだけど、

今日はこんくらいかなあ。ありがとうございました。

うつ病が寛解した話。

去年の10月から体調を崩し、休職・通院を行ってきた。

本来は12月までと言われていた休職期間が年度末になり、

26歳になるまでになり、7月までになり、結局今になってしまった。

 

主治医から診断をもらって、

うつ病が一旦寛解と言っていい状態に入ったことをご報告します。

本当に長かったし、本当に辛い時期もあったのは間違いないんだけど、

いざ大丈夫だぜと言われるとなんというか、こんなもんかって気持ちになってしまう。

 

ぼくとうつ病の付き合いは実は意外と長い。

ぼく自身ではなく、母親がそうだったからだ。

ぼくを育てていく過程でぼくがうまくできなかったことで、

母親は自分を責めた結果、うつ病になった。

そこに罪悪感がないわけではないし、たぶん一生負い目に感じると思う。

 

だが自分がなってみるまでうつ病というものに対して、

心のどこかで甘えの部分があるんだろうなと思っていたし、

仕事を休んだりするのも率直に言って甘えだ、サボりだと思う部分があった。

自分の母親がうつ病になっていてすら、この認識なのだ。

本当に心の病気は他者には理解されにくいなあ、と感じる。

 

実際今でも甘えだろ?と言われることがあるし、

自分でもそれを否定するつもりは正直、ない。

ぼくは甘えた人間だという自覚がある。

 

だが、甘えてはいけないと思わなくなったことが寛解への一歩だという気がしている。

別に甘えていいと思う(あくまでそうした環境が整っていればの話だけど)。

だからぼくは甘えることにしたし、はっきり言って休職期間中は思いっきり遊んだ。

 

ぼくが休職期間中遊んでいることに対して、お叱りの言葉をいただいたこともある。

「他にも仕事をしている人がいるのに」

「他の人がどう思うか考えたらそんなことはできないはず」

まあ、ごもっともだし、ぼくがあなただったらそう言うだろうね、と思う。

ただ他の人にどう見られるかびくびくしていたら心のバランスを崩したのであって、

他の人にどう見られるか考えてずっとおとなしくしていたら、

たぶんこんなに早く治らなかったぜ。

あなたにはわからないだろうし、わからなくて当たり前だと思うけれど、

この半年以上の休職期間は、やっぱりぼくにとっては必要な期間だったんだと、

今では思う。

 

現時点では会社への復帰が濃厚で、何度か人事の人と話し合いを重ねている。

弊社は心を病む人の割合は他社に比べると少なくないと感じたので、

そうした人のバックアップをさせてほしいとお願いしているところだ。

 

実際問題どうなるかはわからないけれど、

まずはご報告までに。

26歳になった話

いろんなところで言ってたけど26歳になりました。

年々誕生日に対する喜びみたいなものは薄れている。
子供の頃非日常があったのは年越しと誕生日だったけど、
それが薄れていくのはぼくが大人になったからだろうか。

けれど、誕生日というものはやはり人から祝福してもらえる数少ない機会なわけで、
人におめでとうと言ってもらうことは素直にうれしい。
相反することを思っているのはぼくがひねくれているからなのかしらん。

ぼくの中で25歳というのがすごくエポックメーキングなことだった。
25年経つと「四半世紀」というくくりで、
自分の人生が「世紀」という大きなくくりにカウントされることが新鮮に思えたからだ。
さらにいうと25歳になってから人生における転機を迎えたことも大きい。

じゃあ26歳に期待するものは何かと言うと、
今が最低だからここから新しく生きていきたい、
と思っている。
密かに逆襲を誓っている。
その逆襲はこれまで自分が馴染めなかった社会や、
何もうまくできなかった過去の自分や、
ぼくが今言葉で表すことができない敵に対してのものだ。
たくさん負けてきたけどそろそろ勝ち始めたい。
折れてしまった反骨心がむくむくと頭をもたげる度に、
去年死のうとしたぼくから回復してきたんだなと実感する。
あの時死ななかったぼくが死ななくてよかったと思えるように、
また26歳を生き始めたいと心から思っている。

手巻きタバコはいいぞっていう話


20歳のころからタバコをすっている。
別にネットだからってわけじゃなく、
本当に20歳の頃から周りに喫煙者が増えて、
自然と吸うようになった。

で、近年のタバコ値上げは気になるのですよ。
元々メビウスのオプション8mmを愛飲してたんだけど、
最初420円とかだったのが今430円。
これ来年あたり500円くらいになるんでないの、
とは思えど本数が減るわけでもないし、
ちと考えねば…という頃に手巻きタバコの存在を知る。

ぼくは割としょっちゅう秋葉原にいるんだけど、
末広町の方まで中央通りを歩いてくと
「逸品堂」っていうお店があって、
そこで手巻きタバコの体験をさせてくれるんですよ。
それで試してみたらなかなかおいしいじゃん、
ということでいろいろそろえて、
買ってみたらこれがなかなかいい。

ぼくの手巻きタバコ環境はこんな感じ。
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左上から時計回りに、
完成したタバコの缶、タバコの葉(シャグ)、
ローラー、巻紙、フィルター。

どう作るかっていうと、
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ローラーにフィルターいれて、
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シャグつめて、
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巻紙入れて端っこ舐めて、
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くるっと回してできあがり。

シャグ買ってフィルター買って、
ローラーとか缶買っても2500円あればだいたい揃う。

手巻きタバコのいいところを挙げると、

・フレーバーの選び方が無限大
一口にシャグと言っても、
いわゆる吸いごたえの重い軽いだけじゃなく
ラズベリーとかアップルとか、
色んなフレーバーがあってたのしい。
しかもそれを混ぜたりして好き嫌いが試せる。
ぼくが最近いいと思ったのは
ハーベストアップルレモン(リンゴとレモン、香りは紅茶みたい)
を混ぜたのがすごくいい香りだった。

・タバコの味が変わる
今までだととにかくニコチン摂取のためのもので
味とかはあんまり気にしなかったんだけど、
手巻きにしてからシャグごとに味の違いがわかってたのしい。

・話のネタになる
出かけるときはたくさん作ってもっていくんだけど、
人のいるところで巻くと
「なにそれ?」って結構話のネタになる。
ただし見た目的にはやばいものを作ってるように見えることもあるので、
巻く場所には注意。

・経済的
ぼくは月に15箱から20箱タバコを吸っていた。
1箱430円だから、大体月に8400円くらい。
シャグは大体900円前後で、
量にもよるけど大体40〜50本巻ける。
仮に50本巻いたとして、20箱ぶん巻くのに大体7200円前後。
この時点で割とお得感があるし、
割と一本吸うのに時間かかるから
普通にタバコ吸うより明らかに本数が減る。
今1ヶ月試してみてかなり経済的だなって感じてる。

・巻くのたのしい
割とちまちました作業が好きなので、
タバコを巻くのはなんか楽しい。

こんな感じで、割と手軽にはじめられるので、
みなさんもぜひに。
最近はシガリロにも手を出し始めて、
いよいよ昨今の禁煙ブームに逆らっていきます。


大人になってしまったぼくの話

今年の5月で26歳になる。

いよいよ折り返して、30代が見えてくる。

ぼくはもう、大人になってしまった。

 

17歳の頃感じていた無敵感はもうない。

あの頃、ぼくは無敵だった。

ギターとベースとドラムと、それを演奏する友人がいれば。

 

ぼくはコピーバンドをしていた。

GOING STEADYの「もしも君が泣くならば」をコピーしていて、

世界中で一番ロックスターなんじゃないかと錯覚するほどに、

ぼくはバンドにのめりこんでいたし、

ギターを持ってマイクスタンドの前に立てばぼくはヒーローになれた。

恥ずかしい言葉や顔を覆いたくなるようなパフォーマンスもできた。

あの頃、ぼくは本当に無敵だったんだ。

 

大学受験を目指して勉強し始める頃から、

ぼくは無敵じゃなくなっていった。

上がる偏差値に反比例して、ぼくは無敵感を手放していく。

行きたい大学に入ることができた頃には、

ぼくよりもヒーローだったあいつがうらやましくて仕方なくなっていた。

ぼくは一般人Aに再び戻った。

 

一般人Aに戻ったぼくは、それでもヒーローになりたいとあがいていた。

バンドは友達と少しだけ続けていたし、新しく演劇をかじってみたりした。

それでもぼくより上手いギタリストやボーカリストが、

ぼくよりかっこよく演奏をしていったし、

ぼくより面白い話を考える人々が、

ぼくより素敵に演じていく姿を見て、

ぼくは一般人Aにしかなれないんだと悟った。

 

それでも、

当時付き合っていた女の子の中ではぼくはヒーローになれたのかもしれなかった。

けど、ぼくは何も考えずに色々なことに手を伸ばしまくって、

結果ぎくしゃくして、別れることになった。

なんでもできると思っていたぼくは、

何もできなかったんだと悟ってしまった。

 

ぼくにしかできないことはなんだともがき続けた。

バイトに打ち込んでみたり、

卒業論文で誰も取り上げないようなテーマを取り上げてみたり、

ぼくは色々と、とにかく色々とやり続けてみたけれど、

どれもぼくにしかできないことだったのかと聞かれると、

答えに窮するものばかりがぼくの周りには残っていた。

 

そうしているうちに、ぼくは就職活動をはじめた。

結局ぼくにしかできないことではないけれど、

生きるためには働かなければならなかったし、

何より「ぼくにしかできないこと」を探しているうちに、

「ぼく以外でもできること」ができなくなってしまうことが怖かった。

一般人Aになっていたぼくは、

いつしか一般人Aであることにどこか安心していたのかもしれない。

 

就職活動中に出会った人たちは、

「私にはこんなにすごいことができます!」

「僕はこんなに素晴らしい人間です!」

と大きな声で言うのが得意そうな人たちばっかりだった。

なんだかよくわからないうちに、

バイトをしていた塾にそのまま就職することになって、

ぼくは社会人になることになった。

 

社会人一年目になった。

ぼくは偉くなりたい、と思った。

会社に入ったときはまだ自分がどうしたいのかよくわからなかったけれど、

何かをやりたい!と思ったときに、

一番やりたいことができるのは偉い人だと思ったからだ。

 

だけど、会社のいうあるべき姿にはずっと違和感を持っていた。

ぼくは会社のいうあるべき姿からは程遠いと思っていて、

その姿に近づくことを魅力的には感じることができなかった。

一年目はとりあえず、与えられた仕事をしっかりしよう、

と思っていたのに、どこか抜けていることが多くて、

同期がどんどん先に進んでいったり、

大きな仕事をこなしている姿ばかりが目に付いた。

自分はいつまでも下っ端で、どうしようもないことばかりしていた。

 

二年目になってもそれは変わらなかった。

それどころか、どんどん遅れていったように感じた。

上司からは「頭おかしいんじゃないか」「発達障害か」と

褒められることより怒られることの方が圧倒的に増えた。

人が上手にやっているやり方を真似てみてもうまくいかない。

何が悪いのかが全く分からない。

どんどん周りが進んでいく、変わっていくのに、

ぼくだけが置いていかれていて、見放されていて、

どうしようもない、そんな風に考えることが増えた。

 

そして去年の10月、ぼくは全て放り出して失踪した。

一週間放浪しながら、死にたい、死にたいと考えるようになった。

 

しばらく休め、と言われて、今も自分がどうしたいのか考えている。

 

最近は死にたいと思うことは減った。

それでも一気に希死念慮が襲ってくることはあって、本当に困る。

 

ぼくは大人になってしまったのに、

ぼくの中身は何も変わらないで、ずっとある。

ぼくは大人にならなければいけないのに、

と思うことが増えた。

 

これから大人になる人たちは、

こうならないようになってほしいな、となんとなく思った。

どうしたらよかったのかは未だに分からないけれど。

それでも。